「楽して稼ぐ」は悪いことではない
働く理由は何か。
ぶっちゃけ、「食べていくため仕方なく」というのが過半数なのではないか。そのうえで、「できるだけ楽してお金をもらう」ことを追求してホワイト企業を探したり、転職するのは僕は悪いことだとは思わない。
なんでこんな生々しい話をするかというと、若手が辞めないように「キャリアの話をもっとしよう」という人が凄く多いからだ。
若手やZ世代がそれを求めているならいい。でも、そうじゃないなら逆効果だ。「出世なんていい。働いた分、安定してお金を貰えれば」という人にとって、そんな話は苦痛でしかない。
最近、出世を断りたいとか、出世したくないという話も話題になっている。この原因は、「そもそも大半の社員は働きたくない」という現実を見ようとせず、キャリアのような美しい言葉で誤魔化して、ベテランを酷使してきたことから起こるのではないか。
繰り返すが「楽して稼ぐ」のは悪いことではない。ベテランや上司が辛そうに長時間働いている姿を見ると、若手はそんな風になる前に逃げてしまう。
ベテランや上司が見せるべきは「楽して稼いでいる」姿なのだ。